障害福祉サービスの未来を考える

「福祉」のお仕事は沢山の種類があり、サービスも様々です。
ここではお仕事としての福祉サービスにスポットを当てて現場で
働く人やこれから働く事を考えている人の参考になればと思いま
す。

まず僕がしたこと

所長に就任してすぐに僕がした事。それは職員を集めることでした。

実はすでに2つの事業の認可がおりていて物件もありました。

専門的な話ですが人員換算は計算しなくてもいい事業。


職員がいないと認可がおりてる事業も稼働できません。そこでコネ

で声をかけて2人やってきてくれました。


とにかく3人になったら利用者さんを迎えることができる....いやいや、そんな

簡単ではありませんでした。利用者さんはウチのこと知らないから誰もこない!

さらに来てくれても、よく考えると契約とかしたことがないのでむしろこられると

困る!などととんでもない心理状態になっていました。


どうやって解決したかというと…知ってる人に聞く、という当たり前のことをやりました。

他の事業所の管理者の人です。僕の場合理事長の知り合いの方に聞きました。まあ、失笑

されましたが...。でも行政の方に事情を説明して、契約に関してアドバイスもらってもよかっ

たかなとも思います。当時はまだ行政は僕には怖いとこでしたから無理だっただろうけど。


それからコーディネーターさんに挨拶回りに行きました。まあ相談員さんですね。利用者さんと

事業所をつないでくれるとこなので、所謂営業みたいなもんです。ウチのアピールしてきました。

ただ、効果があったかというと疑問です。あの時この窓口を経由してウチにきてくれた利用者さん

はいませんでした。そりゃそうですよね、どこの馬の骨ともわからない奴のとこを紹介するって怖

いですもんね。勿論個人的な繋がりがコーディネーターさんとあれば話は別でしょうけど。

ウチの場合、少し利用者さんが増えてきてから紹介していただけるようになりました。


じゃあどうやって利用者さんにきてもらったか。パンフレットです。これは効果があったと思います。

学校なんかに協力してもらって保護者さんに渡してもらう。すると保護者さんたちが見学にきてくれ

ました。ちなみにパンフレットのクオリティはひどいもんです(笑)素人ですから。

でも存在はアピールできました。


ここまでがざっと最初にしたことです。

はじめに

僕は20代で障害福祉サービスを行うNPO法人の責任者になりました。

そう責任者です。事業に関しては僕がトップです。若いけど優秀な僕

はこれから理想を実現して皆を幸せにするんだ!…とはなりませんでした。


ウチの法人は利用者も職員もいなかったんです。そうです。閉所寸前でした。

当時大学を卒業してまだこの業界の新米だった僕。新規で立ち上げるという

NPO法人にとても魅力を感じた僕。なにをしてもはじめてで新鮮だった僕。


ともに立ち上げた人が辞めて、僕は一人になりました。(正確には理事長はいた)

しかし理事長は現場は知らないしノータッチ。僕はもう給料も入らないことも

覚悟しました。


でも僕は大学で経営を勉強していました。勿論、一度もその勉強を役立ててなかった

し、自信もありませんでした。しかし状況が状況なのでもう自信がないとかいってられ

ません。知ってること、やるべきこと全部試してみるしかない。


あれからもう10年近くなります。沢山の失敗があり、今でも成功したかはわかりませんが、

あの時イメージした形の事業所に近くなったと思います。


そして、経営から福祉にアプローチする方法もきっとあると考えれるようになりました。

僕はこれから福祉を志す人にこんな考えもあるんだ、というのを知ってほしくて記事を

書きます。


自分がどんなことをしてきたのか、この時なにを考えたのか。少しでも有用な情報になること

をかけたらと思います。